自然のチカラを味方にするこれからの家づくり

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誰しも家づくりは妥協したくはないものです。ただ限られた予算の中、様々な場面で取捨選択をしなければならないことがあるでしょう。すべてを叶える、諦めるのではなく、少しの工夫をしたり、優先順位のポイントを押さえることで、快適な暮らしを実現していくことが大切です。

熱の出入りはどこから・・・

家を建てる時、第一に考えたいのが断熱です。断熱性能をおろそかにすると、冬の寒さ、 夏の暑さに悩まされたり、暖冷房費が高くなったり・・・さらには、熱中症やヒート ショックなど、家族の健康を脅かすこともあります。また、冬は部屋の奥まで太陽の光を取り込むことで、部屋は自然と温まります。日差しを取り込み逃がさない。そのために重要なのが窓をどのように配置するか、そして窓選びです。 窓の断熱性能を高めながら、冬の暖かい日差しをしっかり取り込みましょう。

冬場、窓からたくさんの熱が出ていくように夏場、室内に入ってくる熱も7割は窓から なのです。熱中症の4割は室内で発生していると言われるように、室内コントロールは大切です。また太陽の光は物に当たって熱に変わります。そのため、夏の暑さを防ぐ ためには熱の流入を防ぐだけではなく、日差しを家の外でカットすることが大切です。 窓から入る熱と日差しを最小限にできれば、部屋はより快適に。 エアコン効率も上がるので冷房費の節約にもつながります。

窓の配置のポイントは?

日差しをたくさん取り込むためには、大きな窓を南面に配置します。窓にあたる熱量は 1000Wの電気ストーブ1台分以上に相当します。冬は太陽高度が低く、部屋の奥まで 日差しを取り入れることができるので、その熱をしっかり活用しましょう。 また夏の日差しをカットするために軒を大きく取り入れたり、庇やシェードを 取り付けることも有効です。

窓選びのポイントは?

太陽の光を取り込むためには、できるだけガラス面積が大きい方が良いです。 しかし、その分、壁などに比べて熱も逃げやすくなります。またフレーム部分はさらに熱を逃しやすいため、窓選びの際は、熱貫流率(U値)が低いものを選びましょう。 また、ガラスの種類によって、日射熱取得率が変わってきますので、方角に合わせて種類を変えることも有効です。熱貫流率は窓によって様々です。選ぶものによっては 予算が大きく変わってきますので特にしっかりと考えて選んで行きたい箇所になります。

通風や採光も考えよう

空気は温められると膨らみ、密度が小さくなって軽くなるため熱気が上部にたまります。 こうした特性を生かして窓の配置をすることで自然と空気に流れができ、風を通すことができるのです。これを温度差換気といいます。また、窓の配置で室内を光で満たすことも 重要です。家事導線や収納、デザインで間取りを決めがちですが、光をどれだけ取り込める かも、住んだ後の快適さには大切です。 日中の照明が不要なら、光熱費の節約にもつながるからです。

省エネの設備機器を選ぼう

オプション価格の数字だけで、要・不要を判断するのはもったいない。日々の光熱費の差は数十円でも、1年、5年と積み重なれば大きな差となってくるのです。長い目で見て賢く判断しましょう。

省エネの設備機器の一例:◉効率の良いエアコン◉節湯につながる水栓◉効率のよい電球◉調光機器や人感センサーのついた照明◉効率のよい家電熱◉効率のよい調理機器

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