廊下のない平屋は後悔する?メリット・デメリットと「廊下を減らす」ちょうどいい間取り
平屋の間取りを考えるとき、「廊下をなくすか、残すか」で迷う方は少なくありません。
廊下をなくせばLDKや収納を広げられますが、プライバシーや生活音が気になり、後悔につながるケースもあります。
ただし、廊下は全部なくすか全部残すかの二択とは限りません。
実は、一部だけ廊下を残す「ちょうどいい間取り」という考え方もあるのです。
この記事では、群馬・栃木・埼玉の注文住宅を手がける私たち『アイワホーム』が、廊下のない平屋のメリット・デメリットを整理したうえで、その具体的な工夫についても紹介します。
群馬県・栃木県・埼玉県で平屋を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
このコラムで分かること
- 廊下は「なくす」か「残す」かの二択ではなく、必要な場所だけ残す「ちょうどいい間取り」の考え方が、後悔を防ぐカギだと分かります。
- ファミリークローゼットを通路と兼ねる、廊下とホールを使い分けるなど、実際の間取り事例をもとに廊下を減らす工夫が具体的に分かります。
- 生活音・匂い・視線・収納など、後悔しやすい5つのポイントを、間取り段階での具体的な対策とあわせて確認できます。
廊下のない平屋とは|注目される理由

廊下のない平屋とは、玄関やLDK、水回りなどの空間を廊下で仕切らずに直接つなげ、移動のためだけに使う廊下部分を最小限に抑えた間取りを指します。
かつては部屋と部屋をつなぐ廊下があるのが一般的でしたが、近年はこの廊下をなくす、あるいは減らす間取りが注目されています。
注目される背景として考えられるのは、主に以下の3点です。
- 限られた延床面積を有効に使いたいというニーズが強まっている
- 家事動線を短くしたいという要望が増えている
- コンパクトな敷地でも暮らしやすい、効率的な間取りへの関心が広がっている
これらの理由に共通しているのは、移動のためだけに使う廊下のスペースを減らし、その分をLDKや収納など暮らしに直接役立つ部分へ回したいという考え方です。
特に、廊下を挟まずに水回りや居室へ移動できる間取りは、家事動線を短くする効果も期待できます。
こうした背景から、廊下のない平屋は、限られた面積を有効に使いたい方や、家事動線を重視したい方に向いている間取りといえます。
30坪台の平屋で部屋数や収納を確保したい場合は、間取り全体の配置も重要です。
4LDKの平屋の間取り事例については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
〈関連ページ〉30坪台・4LDKの平屋間取り事例|家事動線を良くするコツやおすすめの間取りアイデアも解説
廊下のない平屋のメリット

ここでは、廊下をつくらない平屋の代表的なメリットについて解説します。
間取り計画の参考にしてください。
家事動線が短くなる
廊下がない間取りは、移動距離が短くなるため、家事効率が向上します。
キッチンから洗面所、お風呂場へのアクセスが直線的になり、複数の家事を同時に進めやすいのが特徴です。
日々の掃除機がけでも、細長い通路を往復する手間がかかりません。
共働きで忙しい子育て世代にとって、毎日の作業負担を減らせる点は大きな魅力といえます。
家事動線を意識した平屋の間取りについては、こちらの記事も参考にしてください。
〈関連ページ〉家事動線が良い平屋の間取り|ランドリールームで洗濯がラクになる設計ポイント
居住スペースを広く使える
通路としてしか使えない廊下を省くことで、その分の面積をLDKや個室、収納に回すことができます。
限られた坪数であっても、ご家族が集まるリビングをより広く設計することが可能です。
同じ延床面積でも、廊下に使っていた面積をLDKや収納などに振り分けることで、居住空間を広く確保しやすくなります。
ご家族の気配を感じやすい
廊下がなくLDKを中心に各部屋へつながる間取りでは、ご家族が顔を合わせる機会が自然と増えます。
子ども部屋から水回りへ行くにもLDKを通ることが多くなるため、リビングにいながらご家族の様子を把握しやすい点も特徴です。
お子さまが小さいうちは、リビングを中心にご家族が過ごす時間をつくりやすいこともメリットです。
建築コストを抑えられる
廊下を減らして建物全体の床面積を抑えられれば、建築費の削減につながる可能性があります。
一方で、廊下をなくした分をLDKや収納などに充てる場合は、建物全体の床面積自体は変わらないため、廊下をなくすだけで必ず建築費が下がるわけではありません。
むしろこの間取りの利点は、限られた予算の中でどこにお金をかけるかを選びやすくなる点にあります。
廊下をなくした分の費用を、キッチンのグレードアップや断熱材の強化などに充てることも可能です。

群馬県・栃木県・埼玉県で廊下の少ない平屋をご検討の方は、アイワホームにお問い合わせください。ご家族の暮らし方やご希望を伺い、限られた空間を活かした間取りをご提案いたします。
お問い合わせ・資料請求はこちら廊下なしの平屋で後悔しやすい5つのポイント

廊下のない平屋には多くのメリットがある一方で、後悔につながりやすいポイントも存在します。
ここでは、実際によく聞かれる5つのポイントを紹介しながら、その背景も解説します。
生活音(特にトイレ)が響きやすい
廊下がある間取りでは、廊下を挟むことで、音源となる場所と居室との間に距離を取りやすくなります。
廊下をなくすと居室同士が近接しやすくなるため、トイレの水音やリビングのテレビの音などが居室まで届きやすくなることがあります。
特にトイレがLDKや寝室のすぐ隣にある場合、来客時や夜間に音が気になりやすい点には注意が必要です。
匂いが広がりやすい
LDKと各部屋が直接つながる間取りでは、キッチンで発生した料理の匂いなどがほかの空間へ伝わりやすくなることがあります。
特にLDKと寝室や子ども部屋が近い場合は、料理中の匂いが気になるケースも考えられます。
対策としては、換気設備を適切に計画するほか、キッチンと個室の間に収納や洗面などを配置するのが効果的です。
引き戸を設けて必要なときだけ閉じられるようにするのも一案です。
「匂いを完全に遮断する」のではなく、広がりやすい場所を把握して間取りを調整しましょう。
来客時にプライベート空間が見えやすい
玄関からLDKへ直接つながる間取りでは、来客があった際にリビングの様子や奥の個室の入口が見えてしまうことがあります。
たとえば、洗濯物を干している場所やお子さまのおもちゃ、ご家族の寝室などがLDKから近い場合、来客を迎える際に気になるケースも考えられます。
来客が多いご家庭では、玄関からLDKへ入る前に洗面や収納などを配置するほか、個室をLDKから少し離してまとめるのも一つの方法です。
ご家族だけで過ごす時間と来客時の動きを分けて考えると、廊下を減らしながらプライバシーを確保しやすくなります。
収納スペースが減りやすい
廊下をなくした面積をLDKなどに充てると、その分、収納に使える面積が少なくなることがあります。
廊下をなくすことばかり優先すると、かえって収納スペースが不足する可能性があります。
平屋は2階がないため、衣類や季節用品の収納場所を早い段階で計画しなければなりません。
収納をしっかり確保するためには、以下のような工夫が効果的です。
- ファミリークローゼットやパントリーを設ける
- 廊下にするはずだったスペースを収納に転用する
「廊下を省いた分、自動的に収納が増える」わけではない点に注意してください。
必要な物の量と収納場所は、必ずセットで考えておきましょう。
耐震性・間取りの自由度に制約が出やすい
廊下をなくして各部屋を大きな空間でつなぐと、壁や柱の数が減り、建物を支える構造上の工夫がより重要になります。
また、部屋の配置がLDKを中心につながる形に限定されやすく、間取りの自由度が下がる場合もあります。
設計段階で、構造とレイアウトの両方を住宅会社としっかり相談しておくことが大切です。

群馬県・栃木県・埼玉県で廊下をなくす・残すのバランスを考えた平屋の間取りをご希望の方は、アイワホームにお問い合わせください。LDKの広さや家事動線、プライバシーなどを踏まえ、ご家族に合った間取りをご提案いたします。
モデルハウス来場予約廊下は「なくす」か「残す」かの二択ではない

ここまで紹介したメリットとデメリットを見ると、廊下をなくすかどうかで迷う方も多いはずです。
しかし、廊下は全部なくすか全部残すかの二択ではありません。
ここでは、その間にある「ちょうどいい間取り」という考え方と、実際の間取り事例を紹介します。
廊下をなくすか残すかの考え方
廊下の面積を一律にゼロにするのではなく、「残す意味がある場所だけ残す」というのが、廊下を減らす間取りを考えるときの基本的な考え方です。
廊下には、居室同士を適度に離し、ご家族以外から生活空間を見えにくくする役割もあります。
そのため、家の中をすべて廊下なしにするのではなく、優先順位をつけて配置していくのがポイントです。
たとえば、ご家族が長い時間を過ごすLDKはできるだけ広く確保し、キッチンから洗面・ランドリーへは直接移動できるようにします。
そのうえで、寝室や子ども部屋などの個室回りには、必要な分だけ短い動線を設ける工夫がおすすめです。
イメージとしては、次のような考え方です。
- LDK:できるだけ広く確保する
- キッチン・洗面・ランドリー:近づけて家事動線を短くする
- 収納:廊下に使っていたスペースも活用する
- 個室:必要に応じてLDKから少し離す
- トイレ:音や視線が気になりにくい位置にする
この優先順位をもとに、部屋ごとの配置を工夫することが、ご家族の暮らしに合わせた間取りをつくる近道です。
事例①通路を収納スペースとして活用した間取り
敷地面積や予算に限りがある中で、廊下を単なる「通り道」で終わらせない工夫を取り入れた実例を紹介します。

こちらの間取りでは、LDKから主寝室や水回りへ向かう動線上に、4帖のファミリークローゼット(FC)を配置しています。
廊下として確保するはずだった動線上にファミリークローゼットを配置し、収納と通路を兼ねることで、廊下をデッドスペース化させない設計が大きな特徴です。
また、玄関から各部屋へは、LDKを経由してアクセスする構成になっており、独立した長い廊下は設けていません。
このように、通路そのものに役割を持たせることで、移動のためだけの空間を減らしながら、ご家族の居場所も確保できる間取りになっています。
事例②廊下とホールを使い分けてゾーニングした実例

こちらの間取りでは、主寝室と2つの寝室が並ぶプライベートゾーンだけを短い廊下でつなぎ、玄関・シューズクローク・手洗いスペースは「ホール」を経由する構成になっています。
LDKは24.5帖と大きく確保されており、ご家族が集まる時間の中心的な場所として設計されているのがポイントです。
プライバシーを確保したい寝室回りだけ廊下でゆるやかに区切り、それ以外のご家族が集まるLDKなどの空間はホールでつなぐことで、来客時の視線や生活音への配慮と、LDKの開放感を両立させている間取りといえます。
後悔しない廊下なしの平屋にするための設計ポイント

廊下のない平屋、あるいは一部だけ廊下を残す平屋で後悔を避けるには、設計段階でのちょっとした工夫が欠かせません。
ここでは特に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
音が気になる場所の配置を工夫する
トイレや洗面など、音が気になりやすい水回りは、LDKや寝室から少し離れた位置に配置すると、生活音が気になりにくくなります。
特にトイレは、リビングや来客が過ごすスペースの正面を避けるだけでも、聞こえ方の印象が変わります。
間取りの初期段階から、水回りの配置をご家族の生活スタイルに合わせて検討しておくことが大切です。
引き戸・可動間仕切りで空間を仕切る
廊下をなくす場合、空間を必要に応じて仕切れるようにしておくと便利です。
たとえば、LDKと隣接する部屋の間に引き戸を設ければ、普段は開けて一体的に使い、来客時や就寝時には閉じるといった使い分けができます。
お子さまが小さい時期は開放的に使い、成長したら個室として使うなど、家族構成の変化にも対応しやすくなります。
廊下を増やすのではなく、建具を使って必要なときだけ空間を分ける方法も選択肢に入れてみましょう。
断熱・気密性能と耐震バランスを両立させる
廊下をなくして空間を大きくつなげると、冷暖房の効きや構造面への配慮がより重要になります。
そのため、断熱・気密性能を高めておくことが、部屋ごとの温度差を抑えるポイントです。
また、廊下の有無だけで耐震性が決まるわけではありませんが、間仕切りの少ない大きな空間をつくる場合は、壁や柱の配置バランスを含めた構造計画が重要になります。
住宅会社としっかり確認し、耐震性を確保した設計にしておくことが欠かせません。
廊下の有無だけでなく、ご家族の生活動線や収納、将来の暮らしまで含めて間取りを考えることが大切です。
注文住宅全体の間取りの決め方については、以下の記事で詳しく解説しています。
〈関連ページ〉注文住宅の間取りの決め方|後悔しないための手順・チェックポイントまで事例付きで解説
群馬・栃木・埼玉で建てる|廊下の少ない平屋の間取り実例

ここまで紹介した考え方を踏まえ、アイワホームが実際に手がけた平屋の間取り全体を紹介します。
廊下を減らす工夫だけでなく、部屋の配置や収納の考え方まで含めて、暮らしのイメージを広げてみてください。
子ども部屋と主寝室を離して配置した平屋

こちらの間取りは、独立した廊下は設けず、各部屋はLDKや水回りの共有スペースを介してつながる構成です。
子ども部屋と主寝室を少し離して配置しているため、お子さまが成長したあとも、互いの生活音や気配が伝わりにくく、プライバシーを保ちやすい間取りといえます。
また、洗濯機や浴室など音が出やすい設備は主寝室から離れた位置にまとめられており、ファミリークローゼットが緩衝スペースの役割も果たしています。
収納スペースを分散させた平屋

こちらの平屋は、書斎とウォークインクローゼットを備えた主寝室、2つの子ども部屋は、LDKや水回りを経由してつながる間取りになっています。
パントリーやファミリークローゼットなど、収納スペースを複数箇所に分散させることで、廊下をなくした分のスペースを暮らしやすさに変えている点もポイントです。
アイワホームの間取り実例は、こちらのページからご確認いただけます。
また、アイワホームは、「正解を押しつけるのではなく、お客さまとともに理想の暮らしを形にしていく」という創業以来の想いを大切にしながら、家づくりの相談相手として、ご家族に寄り添った住まいづくりを行っています。
アイワホームの家づくりにかける想いや、代表からのメッセージはこちらのページで詳しく紹介しています。
〈関連ページ〉創業者の想い「家づくりは、幸せづくり。世代を越えて受け継がれる家を。」
廊下のない平屋の間取りについてのよくある質問

ここでは、廊下のない平屋を検討中の方からよく寄せられる疑問について回答します。
Q.廊下のない間取りは30坪だと何部屋つくれますか?
30坪の平屋でも、3LDKや4LDKの間取りが検討可能です。
ただし、LDKや個室、収納、水回りにどれだけ面積を配分するかによって、実現できる広さや使い勝手は変わります。
廊下を省くことで、30坪でも各個室に十分な広さや収納スペースを持たせやすくなります。
Q.廊下のない家は風水的に問題ないですか?
一般的には、玄関から入ってすぐ正面に窓やベランダが見える間取りは、風水で気が外へ抜けやすいとされることがあります。
廊下をなくすとこうした視線の抜けが生まれやすくなるため、気にされる方もいらっしゃいます。
ただし、風水の考え方は流派によって差があり、絶対的な決まりがあるわけではありません。
気になる場合は、間取りの打ち合わせの際に、玄関からの視線の抜け方について相談しておくと安心です。
Q.廊下のない平屋は後悔しやすいですか?
生活音やプライバシー、収納面は、廊下のない間取りを検討する際に注意したいポイントです。
個室の配置や引き戸の活用など、設計段階での工夫次第で対策が可能です。
事前にデメリットを把握し、対策を取り入れておくことが後悔を防ぐポイントになります。
Q.知恵袋やブログでの実体験は参考になりますか?
個人のブログやSNSでは、生活音や収納面についての感想が取り上げられることもあります。
ただし、感じ方はご家族の生活スタイルによって差があるため、体験談をそのまま参考にするのではなく、ご自身の暮らし方に置き換えて確認しておくことが、後悔を防ぐポイントです。
まとめ
廊下のない平屋は、LDKや収納を広く使え、家事動線も短くなるというメリットがある一方、生活音やプライバシー、収納面で後悔につながる場合もあります。
ただし、廊下は全部なくすか全部残すかの二択ではなく、一部だけ廊下やホールを残す「ちょうどいい間取り」という選択肢もあります。
ご家族の暮らし方に合わせて、どこを廊下にしてどこをLDKでつなぐかを考えることが、後悔しない平屋づくりの近道です。

群馬県・栃木県・埼玉県で平屋の注文住宅をご検討の方は、アイワホームにお問い合わせください。
ご家族の暮らし方やご希望を伺い、廊下を減らすことだけにとらわれず、住みやすさまで考えた間取りをご提案いたします。
※「栃木県:西部一部」「埼玉県:北部一部」となります。