日照シミュレーション

昨年夏に入社しました、営業のツイヒジと申します。家づくりに関してはまだまだ勉強中の身ではありますが、3人の子供を育てる母親として、自身も家を建てた経験者として、皆様のお家づくりのお役に立てれば幸いです。宜しくお願い致します。

前回のブログでもお話させていただきましたが、今回もパッシブデザインについてお話いたします。

パッシブの反対語はアクティブです。アクティブは「活動的。積極的。」という意味で、住宅でいうと「機械的・良い設備」の意味合いになります。それに対してパッシブは「受身の。受動的な。活動的でない。」という意味があり、パッシブデザインは機械や設備に頼らず太陽・光・風などの自然エネルギーを最大限に活用し、高い質の室内環境を実現させながら、省エネルギーな建築設計の考え方です。

住宅の断熱性能Ua値の数値だけが重要視されがちですが、断熱性能を高くし室内の熱が外に逃げることを防ぐことができても、入ってくる熱が少なければ室内は寒いままです。住宅で使用するエネルギーの割合として、給湯が約30%、次に暖房が約23%と言われています。ちなみに冷房は約2%です。自然エネルギーである太陽の熱を十分に取り入れることで、あたたかい心地良い空間になり、暖房費もお得になります。日射取得は断熱性能と同じくらい大切です。

先日、LIXIL主催のパッシブデザインプランニング研修で、敷地の日照シミュレーションについて学んできました。敷地周辺の建物を仮定し、一年の中で一番寒い日の敷地の日照を時間ごとに確認し、プランニングをしていくことで日射熱を十分取り込む計画です。

パッシブデザインには他にも、日射遮蔽・自然風利用・昼光利用など設計項目があります。次の機会にお話しさせていただきます。